ティーチレス

ティーチング工数を見直す、現場と事前準備の役割分担

ティーチング工数を見直すときは、ロボットを操作している時間だけを測っても全体像はつかめません。図面を確認する、対象箇所を選ぶ、治具を準備する、動作を確認する、修正を記録するといった作業も含まれます。ティーチレスを検討する前に、現場で行う必要がある作業と、事前に整理できる作業を分けると、改善の対象を具体的にできます。

初回教示と繰り返し作業を分ける

新規品番の立ち上げと、既存品番を再び生産する際の準備は、分けて記録します。初回には図面や部品の状態を確認する作業が含まれますが、繰り返し生産ではデータの選択や前回との差分確認が中心になる場合があります。同じ時間欄にまとめると、負担の原因が見えにくくなります。

修正の理由を短く残す

修正回数だけでなく、図面改訂、部品の置き方、治具の変更、作業条件の見直しなど、何をきっかけに修正したかを記録します。機械操作の習熟と工程側の変更を区別することで、教育が必要なのか、資料の整備が必要なのかを検討できます。

事前に決める項目を揃える

対象品番、図面改訂、加工箇所、使用する治具、部品の置き方を、作業に入る前に確認できるようにします。溶接と切断を扱う工場では、同じ品番でも工程ごとに必要な情報が異なります。どの資料を参照するかを決め、担当者が探す時間も確認対象にしましょう。

データの管理担当を明確にする

事前に作った情報を誰が確認し、現場で変更した内容を誰が反映するかを決めます。ファイル名だけで最新版を判断せず、改訂と使用対象を記録します。担当者が交代したときにも、どの状態から再開すればよいかが分かる形を目指します。

ティーチレスの適用範囲を作業で比較する

ティーチレスは、対象ワークや設備の構成に合わせて確認する必要があります。名称だけで「現場の作業がなくなる」と判断せず、何を入力し、どこまで準備し、運転前に何を確認するのかを並べます。自社で負担の大きい作業が、その確認範囲に含まれるかを見てください。

実機での動作確認、対象箇所の確認、工程条件の確認など、現場に残る作業も計画に入れます。教示時間だけが短くなっても、別の確認作業が増えれば効果の見方は変わります。導入前後で同じ品番と作業範囲を比較できるように、記録の取り方を先に決めます。

小さな対象で役割分担を試す

初めから全品番の作業を変えるのではなく、資料が揃った代表品番を使って、事前準備から現場確認までの流れを試します。どの情報が不足したか、どの判断が担当者に集中したかを記録してください。操作手順だけでなく、判断を引き継ぐ方法も改善の対象です。

検討後は、工程担当、設備担当、品質担当が確認する項目を整理します。ティーチング工数の削減率や投資回収期間は、実測と費用条件が揃ってから判断します。準備作業の分担を明確にし、無理のない範囲から試すことが、現場に合う導入計画につながります。

H形鋼ロボット溶接の対象を確認する技術・検証の考え方を見る対象ワークと工程について相談する

よくある確認事項

ティーチレスなら現場での確認は不要ですか?

対象箇所や部品の状態、運転前の確認は設備と工程に応じて整理します。名称だけで判断せず、事前準備と現場作業の分担を具体的に確認してください。

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