ロボット溶接セルを、ワーク条件から構成する。

ロボット溶接セルは、特定部品群向けの溶接自動化設備です。AGRは、ワーク評価から安全設計までをセル構成として一体で検討し、実生産に耐えるセルを設計・立上げします。

多品種対応溶接自動化(ワークが変わる前提の認識・経路生成)とは役割が違います。セルは、決まった部品群を治具前提で安定溶接するための構成です。

治具とポジショナーを含むロボット溶接セルの構成

どのような生産課題に、セルが向くのか。

ロボット溶接セルは、独立した工程、安定した繰り返し生産、同一部品または類似部品群、局所的な自動化に向きます。溶接品質のばらつき、溶接技能者への依存、生産量の増加、段取り替えの負担などが検討のきっかけになります。ワーク形状が大きく変わるたびに教え直すことが主課題なら、多品種対応溶接自動化を先に確認してください。セルと多品種対応は、同じ概念ではありません。

ロボット溶接セル実機動画

ロボット、溶接電源、治具、ポジショナー、安全設備を含むセル構成と、実際の溶接動作を確認できる動画です。動画はクリック後に読み込み・再生します。

動画はクリック後に読み込み・再生します(自動再生なし)。

厚板構造部品の溶接セルでは、ロボット本体だけでなく、治具、ポジショナー、ワーク搬送、検査工程を含めた実運用設計が重要です。

AGRがセルを設計するときの流れ。

01

ワーク・溶接工程評価

材質・板厚・継手・トーチの到達性・品質要件を確認。

02

ロボット・溶接電源選定

ワークサイズ・到達性・溶接条件に合わせて選定。

03

治具・ポジショナー設計

拘束・姿勢・段取り条件から個別設計。

04

センシング・安全・検証・立上げ

実ワーク補正、安全設備、試作検証、据付・立上げ。

治具から安全設備まで、社内で一貫設計します。

治具、ポジショナー、走行機構、センシング、安全設備まで、ワーク条件と工場環境に合わせて個別設計します。AGRはロボット本体だけではなく、溶接電源、外部軸、制御、必要な場合の視覚・シームトラッキングまで、セルとして統合します。標準機器を組み合わせるだけではなく、構想・設計・製作・立上げを社内で一貫して行います。

セルとして統合できる要素

  • ロボット
  • 溶接機器
  • 治具
  • ポジショナー
  • 走行軸
  • 周辺装置
  • 安全
  • 制御
  • ワーク別セル設計

ロボット・溶接電源・治具・ポジショナー・走行軸をセルとして統合し、走行軸とポジショナーをロボットの外部軸として協調制御します。構想から製作・据付立上げまでを社内で一貫して行います。

A

治具・クランプ設計

ワーク形状、寸法、溶接姿勢、段取り条件に合わせて、手動・空圧・油圧治具を個別設計します。

B

ポジショナー・走行機構

ワーク重量、重心、外形寸法、必要な溶接姿勢に合わせて、ポジショナー、走行軸、昇降・旋回機構を個別設計します。

C

センシング・安全設備・集塵

タッチセンシング、アークセンシング、シームトラッキング、集塵設備、安全柵、扉インターロックなどを組み合わせます。

大型・厚板ワークでは、同じ位置にあることを前提にしない。

厚板構造物や建設機械部品では、切断、曲げ、仮組みなどの公差が積み重なり、実際の継手位置やルートギャップにばらつきが生じます。大型・厚板ワークでは、このばらつきを治具だけで完全に排除できるものではありません。そのためAGRでは、治具による基本位置決めと、センサーによる実ワーク補正を組み合わせます。

1

治具・ポジショナーで基本位置・姿勢を確保

ワークの基準位置と溶接姿勢を、治具とポジショナーで確保します。精度の前提を治具だけに置かず、次の補正と組み合わせます。

2

タッチセンサー/ワイヤータッチで溶接位置を検出

タッチセンシングで溶接位置を検出し、位置ずれを補正します。必要に応じてルートギャップも測定します。

3

アークセンサー/レーザーセンサーで溶接中のシームトラッキング

溶接中は、アークセンサーまたはレーザーセンサーによるシームトラッキングで、継手位置のずれを補正しながら進めます。

ルートギャップは測定し、ギャップ幅に応じた溶接条件の適用に利用できます。継手形状・板厚・材料条件に合わせてセンサーとアルゴリズムを選定し、セル構成に組み込みます。

試作検証から、立上げまで。

試作・溶接試験で外観・内部品質・歪みの観点を確認し、条件を絞り込んだうえで、据付・立上げを行います。検査要件がある場合は、工程設計の段階から確認します。

対象厚板構造部品・繰り返し生産に適した部品群
構成要素ロボット、溶接電源、治具、ポジショナー、外部軸、制御、安全。必要な場合は視覚・シームトラッキング
確認事項板厚、継手、トーチの到達性、品質規格、タクト、保守
境界万能セルではなく、部品群ごとに適用評価が必要

実納入・実稼働

納入・稼働に関する資料は案件条件に応じて提示します。

溶接試験・検証

試作・溶接試験で品質観点を確認します。

参考3D・提案図

提案段階の参考図は、納入実績の資料とは別です。

よくあるご質問

ロボット溶接セルは、特定の部品群の溶接を自動化する設備です。ロボット、溶接電源、治具、ポジショナー、センシング、安全設備をセル構成として一体で設計し、ワーク条件に合わせてシステムを組み立てます。

特定の部品群に焦点を当て、段取りと品質を安定させたい場合に有効です。溶接品質のばらつき、溶接技能者への依存、生産量の増加、段取り替えの負担などが検討のきっかけになります。

いいえ。ワーク評価、溶接工程評価、ロボット・溶接電源選定、治具・ポジショナー、外部軸、制御、センシング、安全設計、試作検証、立上げを含めて、セル構成として一体的に設計します。必要な場合は視覚・シームトラッキングも組み込みます。

治具・ポジショナーで基本位置・姿勢を確保したうえで、タッチセンシングで溶接位置を検出し、位置ずれを補正します。必要に応じてルートギャップも測定します。溶接中は、アークセンサーまたはレーザーセンサーによるシームトラッキングで補正しながら進めます。

はい。安全柵、扉インターロック、安全制御を含めて、工場環境と溶接条件に合わせてセル構成に組み込みます。

構想段階からワーク条件を確認し、試作・溶接試験で品質観点を検証したうえで、据付・立上げを行います。対象部品、板厚、生産量、検査要件を確認して適用可否を判断します。

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溶接セルの構成相談

対象部品、板厚、生産量、検査要件を共有ください。

導入後も日本語でサポート: 中国・日本のエンジニアが連携し、導入後の立上げ、操作・設定、トラブル、保守に関する技術相談に対応します。日本語サポート担当:三浦 | service@agrrobotics.com

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